琵琶湖は日本最大の湖ですが、同じ湖内でも北湖と南湖では水深や岸辺の形が大きく異なります。結論からいうと、北湖と南湖の境界は琵琶湖大橋です。滋賀県の公表値では、平均水深は北湖が約43m、南湖が約4mです。
本記事では、公的資料で確認できる琵琶湖の基本データと、当サイトが現地で確認したおかっぱりポイントを分けて整理します。最初に全体像を把握し、その後に足場、駐車場、地形、経験に合うエリアを選んでください。
情報の区分
面積、水深、橋、河川などの数値と位置関係は公的機関の資料を根拠にしています。各ポイントの足場、地形、ストラクチャー、釣り方は、Tamobaseが現地で確認し、実際に釣行した情報です。
琵琶湖の基本データ
| 項目 | 公表値 | 釣り場選びでの見方 |
|---|---|---|
| 面積 | 669.26平方キロメートル | 一度の釣行で全体を回ろうとせず、エリアを絞る |
| 南北の長さ | 63.49km | 湖の北端と南端では天候や移動時間が異なる |
| 最大幅 | 22.8km | 対岸が近く見えても、陸路の移動には時間がかかる |
| 最小幅 | 1.35km | 琵琶湖大橋付近。ここが北湖と南湖の境界 |
| 湖岸線 | 235.20km | 足場、駐車、立入条件は場所ごとに確認する |
| 全体の平均水深 | 約41.2m | 南湖と北湖の差が大きいため、全体平均だけでは岸辺を判断できない |
| 北湖の平均水深 | 約43m | 湖全体は深いが、岸際まで一律に深いわけではない |
| 南湖の平均水深 | 約4m | 全体に浅いが、港、河口、ミオ筋などの局所的な深みがある |
| 最大水深 | 103.58m | 北湖に位置する。おかっぱりの足元の水深を示す値ではない |
| 貯水量 | 275億立方メートル | 北湖273億立方メートル、南湖2億立方メートル |
出典は滋賀県「琵琶湖の概要」です。南湖と北湖の面積比は1対11とされています。
北湖と南湖の境界は琵琶湖大橋
滋賀県の橋梁案内では、大津市と守山市を結ぶ全長約1.4kmの琵琶湖大橋を境に、北側を北湖、南側を南湖としています。北湖と南湖を区分する時は、この橋を基準にすれば迷いません。
一方、近江大橋は大津市と草津市を結ぶ全長1.29kmの橋で、琵琶湖大橋より南にあります。本サイトの区分では近江大橋周辺は南湖です。近江大橋は、北湖と南湖の境界ではありません。
なお、琵琶湖と瀬田川の境界も近江大橋ではありません。国土交通省のアクア琵琶の解説では、現在の境界は瀬田川に架かるJR琵琶湖線鉄橋から約250m上流と説明されています。
水はどこから入り、どこへ流れ出すのか
国土交通省は、野洲川、姉川、安曇川など、琵琶湖へ直接流入する一級河川を117本としています。河川数は集計対象によって変わるため、本記事では「一級河川117本」という範囲を明示します。
琵琶湖から流れ出す唯一の自然河川は瀬田川です。瀬田川は京都府へ入ると宇治川と呼ばれ、桂川、木津川と合流して淀川となり、大阪湾へ注ぎます。詳しい流域関係は国土交通省「日本の川・瀬田川」で確認できます。
「唯一の流出口」という表現には注意が必要です。自然流出河川は瀬田川だけですが、水利用上は琵琶湖疏水と宇治発電所への取水もあります。
放流量だけで湖岸の流れを決めつけない
湖水は原則として北から南へ向かいますが、国土交通省は琵琶湖大橋付近で季節による交流量の変化や逆向きの流れも観測しています。風、河川流入、水温差、湖岸地形が重なるため、瀬田川洗堰の放流量が多いからといって、すべての湖岸で同じ向き、同じ強さの流れになるわけではありません。
釣行前は国土交通省・琵琶湖河川事務所の琵琶湖情報で水位と放流量を確認し、現地では風向き、水面、流れ込み、浮遊物の動きを見て判断してください。
北湖と南湖の違い
| 比較項目 | 南湖 | 北湖 |
|---|---|---|
| 範囲 | 琵琶湖大橋より南 | 琵琶湖大橋より北 |
| 平均水深 | 約4m | 約43m |
| 面積比 | 1 | 11 |
| おかっぱりで見られる場所 | 都市護岸、公園、港、河口、砂浜、水路 | 港、河口、砂浜、湖岸緑地、岩や石の岸辺 |
| 注意点 | 浅いという理由だけで安全とは限らない。ミオ筋、軟らかい湖底、滑る護岸がある | 深い湖という理由だけで岸際も急深とは限らない。遠浅の浜もある |
平均水深は湖全体の統計です。岸から届く範囲の水深、底質、ブレイク(浅場から深場へ変わる斜面)は、同じエリア内でも変わります。ポイント記事に記載する水深は、出典、測定方法、確認日を添えてください。
おかっぱりエリアを5つに分けて探す
当サイトでは、琵琶湖を「南湖・湖東」「南湖・湖西」「北湖・湖東」「北湖・湖西」「瀬田川」の5エリアに分けています。ここでいう湖東は地図上の東岸、湖西は西岸です。
掲載中の記事は、琵琶湖のバス釣りポイント一覧からまとめて確認できます。大きなエリアから選ぶ場合は、北湖のポイント一覧と南湖のポイント一覧をご覧ください。
| エリア | 当サイトの記事で確認できる地形と足場 | 向いている読者 | 最初に読む記事 |
|---|---|---|---|
| 南湖・湖東 | 遠浅の湖岸、水路、ウィード(湖底の水草)、護岸、エリ周辺 | 目で見える変化を順番に探したい人。駐車と漁具周辺のルールを確認できる人 | 木浜5号水路、北山田 |
| 南湖・湖西 | 都市護岸、公園、河口、港、砂浜、ミオ筋(船が通るため周囲より深い筋) | 舗装された足場を選びたい初心者から、装備を整えたウェーディング経験者まで | におの浜、由美浜 |
| 北湖・湖東 | 港湾、湖岸緑地、石積み、流入河川に近い湖岸 | 港や護岸の構造を観察したい人。立入区域を守り、港湾利用を妨げない人 | 旧彦根港、彦根新港 |
| 北湖・湖西 | 砂浜、河口、アシ、橋周辺の構造。場所によって遠浅(沖へ緩やかに深くなる地形)と急深(岸近くから深くなる地形)の差が大きい | 地形図と現地の波、風、湖底を照合できる人。入水時は十分な装備と経験がある人 | 真野浜、びわ湖大橋米プラザ裏 |
| 瀬田川 | 公園、護岸、流れが絞られる水域 | 湖とは異なる流れを観察したい人。放流量だけでなく現地の流れを確認できる人 | 膳所城跡公園 |
南湖・湖東のポイント
南湖東岸には、遠浅の湖岸、水路、ウィード、護岸など、岸から見つけやすい変化があります。一方で、エリ(湖岸から沖へ設置される定置漁具)や管理水路、農道、道路沿いの駐車など、釣り以外の利用者へ配慮すべき場所もあります。
滋賀県のエリに関する注意では、エリ付近の航行や釣りは漁具損傷だけでなく、水中ロープへの接触事故にもつながると案内されています。
南湖・湖西のポイント
南湖西岸には、舗装された都市護岸、公園、河口、港、砂浜があります。足場の良い場所と入水を伴う場所が同じ地域内にあるため、「南湖西岸だから初心者向け」と一括りにはできません。
- におの浜は、護岸、河口、ミオ筋などの変化を確認できる市街地側のポイントです。
- 由美浜は、公園、砂浜、石や護岸の変化を確認できます。
- 雄琴港は、港と遊歩道周辺の構造を紹介しています。
- 天神川河口と柳川・際川は、サンドバーから沖のブレイクを狙える代表的なウェーディングポイントです。当日の水位、底質、波、帰路に合わせて立ち込む距離を決めます。
- 円成寺裏は、本湖とは異なる小規模な内湖水路で、水門、護岸、石積みなど目に見える変化を紹介しています。
北湖・湖東のポイント
北湖東岸の記事では、彦根周辺の港湾と護岸を紹介しています。港には船舶、係留設備、作業場所、立入禁止区域があります。現地ルールに従い、開放されている場所から狙ってください。
北湖全体の平均水深は約43mですが、港内や岸辺の水深が一律に深いという意味ではありません。個別記事と現地表示を確認してください。
北湖・湖西のポイント
北湖西岸は場所による地形差が大きく、砂浜が沖へ緩やかに続く場所もあれば、短い距離で深くなる場所もあります。真野浜のように、遠浅のサンドバーから沖の深いブレイクへ届く地形もあります。
- 真野浜は、砂浜、河口、ブレイクを確認する記事です。
- びわ湖大橋米プラザ裏は、琵琶湖大橋西詰の砂浜、アシ、橋周辺を紹介しています。施設、桟橋、管理区域の表示に従ってください。
湖岸から水に入るウェーディング(胴長靴などを着用して水中に立つ釣り)は、見た目より危険です。水深だけでなく、波、風、軟らかい湖底、段差、帰路を確認し、無理に入水しないでください。
瀬田川のポイント
瀬田川は琵琶湖から流れ出す唯一の自然河川です。ただし、洗堰の放流量と各護岸で感じる流速は同じではありません。川幅、橋脚、護岸、風などで流れ方が変わります。
膳所城跡公園では、公園周辺の護岸と水中の変化を紹介しています。公園利用者の通行を妨げず、濡れた石や護岸の藻に注意してください。
初めての釣行はエリア名より条件で選ぶ
初心者が最初に選ぶべきなのは「南湖か北湖か」だけではありません。次の条件を満たす記事から選ぶ方が安全です。
- 利用できる駐車場が公式情報または現地表示で確認できる。
- トイレの利用条件と時間が確認できる。
- 水に入らず、乾いた平坦な場所から釣りができる。
- 立入禁止、釣り禁止、港湾作業、漁具の範囲が明確である。
- 強風、増水、夜間に撤退しやすい。
各記事の「駐車場・トイレ情報」「安全上の注意」「現地確認日」を読み、条件が確認できない場合は別の場所を選んでください。
地形図と専門用語を確認する
国土地理院の琵琶湖の湖沼図では、湖底地形、底質、水生植物などを確認できます。ただし、国土地理院は測量年が古い湖沼では現在の湖底地形と異なる場合があると説明しています。湖沼図だけで入水可能な水深や安全な経路を判断しないでください。
ブレイク、ウィード、ミオ筋、サンドバーなどの意味は、バス釣り用語集で図解しています。ポイント記事を開く前に、分からない言葉だけ確認できます。
釣行前に確認する安全とルール
- 天気予報だけでなく、現地の風と波を確認する。
- 水位と放流量は琵琶湖河川事務所の琵琶湖情報で確認する。
- 駐車場、立入区域、工事、施設営業時間は、管理者の最新案内と現地表示で確認する。
- エリ、ロープ、係留設備、船舶の作業場所へ近づかない。
- 根掛かりしたルアーを回収するために、泳ぐ、潜る、届かない場所へ乗り越える行為をしない。
- 滋賀県では琵琶湖のブラックバスなど外来魚のリリースが禁止されているため、滋賀県の案内を確認する。
ルアー回収、落水、ウェーディングの注意点は、琵琶湖で釣りをする前に確認したい安全対策にまとめています。
琵琶湖の北湖・南湖に関するよくある質問
北湖と南湖の境界はどこですか
琵琶湖大橋です。橋より北が北湖、南が南湖です。
近江大橋は北湖と南湖の境界ですか
いいえ。近江大橋は琵琶湖大橋より南にあり、本記事の区分では南湖内です。琵琶湖と瀬田川の境界も近江大橋ではありません。
北湖の平均水深は41mですか
北湖の平均水深は約43mです。約41.2mは琵琶湖全体の平均水深です。南湖の平均水深は約4mです。
琵琶湖から流れ出す川は瀬田川だけですか
自然河川として流れ出すのは瀬田川だけです。ただし、水利用上は琵琶湖疏水と宇治発電所への取水もあります。
初心者は南湖と北湖のどちらが向いていますか
湖の区分だけでは決まりません。初心者は駐車場とトイレがあり、平坦な護岸や砂浜から地形を探れるポイントを選ぶと釣りを組み立てやすくなります。
放流量が多い日は湖全体の流れも強くなりますか
放流量が増えると瀬田川方向への水の動きは強まりますが、各ポイントで感じる流れは一様ではありません。風、河川流入、水温差、湖岸地形も影響するため、公表値と現地の水面を組み合わせて判断します。
湖沼図の水深をそのまま信じて入水してよいですか
いいえ。湖沼図は地形を知る手掛かりですが、測量時期、堆積、浸食、水位変化により現況と異なる可能性があります。入水の安全を保証する資料ではありません。
まとめ
琵琶湖は、琵琶湖大橋を境に北湖と南湖へ分かれます。平均水深は北湖が約43m、南湖が約4mですが、岸辺の水深や足場はポイントごとに異なります。
最初に北湖・南湖と湖東・湖西の位置関係を確認し、次に駐車場、トイレ、足場、立入区域、安全条件から候補を絞ってください。公的な数値は全体像を知るために使い、実際の釣行は最新の現地表示に従い、当日の状況を見て判断します。
参考資料
- 滋賀県「琵琶湖の概要」
- 滋賀県「橋、トンネル」
- 国土交通省「日本の川・瀬田川」
- 国土交通省・琵琶湖河川事務所「琵琶湖情報」
- 国土交通省・アクア琵琶「琵琶湖のすがた」
- 国土地理院「琵琶湖」
- 滋賀県「遊漁のルール」
- 滋賀県「琵琶湖のエリの操業水域について」
- 滋賀県「外来生物法と外来魚のリリース禁止について」
最終確認日:2026年8月27日


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